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豊かさと支援のこと

2011.03.18 Fri

東京で買占めが横行していて被災地に迷惑をかけている。

豊かな暮らしに慣れてしまっていると、不足に対する恐怖も大きいのかもしれない。
そんななか、我が家はなにも買いに走っていない。
乾電池もお米もパンもトイレットペーペーもガソリンも。

なくて困っていない。

もともとほとんど車を使わない。
家族全員が自転車を愛用している。
自転車で1時間くらいだったら平気で走る。
雨でも合羽を着込んで移動する。

いまの買占めの光景、これって、この感覚って、どこかで似た経験があると思ったら思いだした。
バブルの頃の感覚だ。

狂乱の時代。

土地を買い、夜通し遊び、集団ヒステリーみたいななかで、やっぱり我が家は質素に暮らしていた。
なので、バブルがはじけても、とくに大きな生活の変化はなかった。

そもそも豊かに暮らしていなかったので、バブルがはじけてまわりがそれまでの生活を維持できなくなっても、我が家は今までどおりの暮らしを淡々と続けていけばよかった。

なにもかもそろっていないと不安ということから解放されれば、そんなにあわてることはない。
ゆっくり深呼吸して、何が本当に必要で、必要でないものは何か、落ち着いて考えてみよう。

ちょっとくらい不便になっても、そのかわり、工夫をすることで補える暮らしもけっこう楽しいものかもしれないというふうに、発想の転換をしてみるといいと思う。

卵やパンなど日持ちのしないものを買い占めなくても、乾物で代用できることもある。
ちょっとくらいの移動は徒歩や自転車を使えばいい。
即効性はないけれど、小さなスペースで野菜を育ててもいい。キッチンガーデンだってできる。
ハーブを育ててお茶や化粧水もつくれる。

いっぽうで

不安になって買占めに走っている人は、地域とのつながりが薄い人という指摘をくれた友人がいる。
ああ、そうかもしれないと思う。
地域とのつながりが豊かであれば、いざというときにも、互いに助け合える安心感がある。
これからはますますソーシャルキャピタルの豊かさが地域の価値を決めるようになってくるだろう。

また、別の友人からは、買占めに走っている人は、情報にアクセスできていない人が多いということも聞いた。
テレビで流れる不安を助長するような情報と光景ばかりを一日中見ていると、買占めに走ってしまう気持ちもわからなくはない。
ツイッターなどソーシャルメディアにつながっていると、そういった不安を落ち着かせてくれる発信にも出会う。
一人暮らしのお年よりも、真っ暗な停電の夜でも、携帯からツイートを眺めることで気持ちを落ち着かせることができるかもしれない。

わからない、できない、とあきらめる前に、ちょっとやってみようかなという気持ちをもてるように、まわりが働きかけていくことも大切だと思う。
そうした試みを実現したい。

そうして、できるかぎりのたくさんのガソリンと物資を被災地に!

被災地への支援ということでは、阪神淡路の震災の教訓が述べられているけれど、同時多発の被災、行政機能が停止している地域もたくさんある今回の災害に、その教訓では対応できないという実態も知っておくことが大切。
以下はその実態を伝えてくれるサイト。ぜひご覧ください。

被災地に救援物資を! いま私たちに求められていること

個人の支援物資は以下のところで受け付けてくれます。

日本ユニバ
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-21ちよだプラットフォーム1階
日本ユニバ震災対策本部 支援物資受付窓口(直接持ち込みは1階ウッドデッキ)

東京都でも本日から受付開始
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/03/20l3hd00.htm
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最大のピンチは最大の機会

2011.03.17 Thu

夫も子どもは都心への通勤・通学に四苦八苦している。毎日が帰宅難民すれすれの生活。

少なくなった電車の本数。電車は殺人的なラッシュ。
買えないガソリン。車は長蛇の渋滞。

こんなときだからこそ、できること、それらを回避する仕組みづくりの一手をうつとき。
最大のピンチは最大の機会でもある。新しい社会の仕組みに取組むきっかけとして、今を逃してはいけないと思う。

こんなに大きな犠牲を払って、なにも学ばず、手も打たないわけにはいかないでしょう?

遠くまで電車で出向かなくてもできる仕事スタイル。クラウドが整った今だったらできる。
なのですが、従来型の企業では、決定権をもつ上層部にその価値を理解できる人材が少ない。

車で郊外の大型ショッピングセンターに出向かなくてもできる日常の買い物。今こそ、地元商店街は底力をみせるとき。
なのですが、商店街の重鎮は「頑張ったって客はきてくれない」と腰が重いという話を昨日聞いたばかり。

わからない、苦手だから、あきらめの気持ち、ということで可能性の目をつぶさず、こんなときだからこそ、頑張る気力をだしてほしい。

つらい暮らし、厳しい経済情勢、それら痛みは否応なしにやってくるけど、その痛みをバネにしよう。
利己から脱して未来へ目を向けよう。

ソーシャルメディアに遠い人ほど、これから必要になってくる人

2011.03.13 Sun

皆さま、今回の地震、ご家族やご友人など、身近な方が被災した方もいらっしゃるのでは…と思います。
心からお見舞い申し上げます。

Mystyle@こだいらも、立ち上げ期をともに頑張った事務局メンバーが仙台に引っ越していますが、連絡がとれず心配しています。

地震が起こった時は23区内にいました。
電車を降りた直後で、強く長い揺れで、駅前のロータリーにはビルから飛び出した方たちが集まってきました。

そのまま電車は止まり、携帯は電話もメールもダメになり、家族の安否もわからず、途方にくれていたときに、いちばん安定して役立ったのはツイッターでした。

家族の安否も長男のツイッターで確認できました。
その後の地震情報、対応情報、励ましの言葉、支援の呼びかけなど、タイムラインはそれらの情報でうまりました。

それは二日たったいまも、ずっと続いています。
たいへんななか、それはひとつの希望でもあります。

非難難民で一晩帰れない夜を過ごしている間も、ツイッターポータルのkunitterをはじめとして、さまざまな方たちが地域の情報をいちはやく流してくださっていることが、とても心強かったです。

暗闇の中の暖かな灯りのようでした。

帰宅して、最初にやったことは家族全員にツイッターアカウントをとらせることでした。
いざというときに安定した情報伝達の役割を果たす強力なツールということが、今回のことで証明されたからです。

いま、国立では、kunitteを運営している三澤さんや一橋大学の学生さんたちが中心となって、国立からできる支援の実践がさっそく立ち上がりました。

Kunitachi For Tohokuプロジェクト http://kunitter.com/feature/k4t/

ツイッターのタイムラインを見ていても、20代~30代の方たちの意識の高さや行動力は、目を見張ります。

情報が共有できること、行動への呼びかけ、自分として何ができるか、ツイッターやfacebookが、そうした動きを生む大きな力を持っていることが、あらためて今回、証明されました。

興味がないという方も、これを機に、ぜひ一歩を踏み出してください。

日ごろ使うのがおっくうだったら、使わなくてもいいと思います。
何人か、信頼できる方をフォローして、その方たちのツイートを読むだけでもいいと思います。
いざというときに、その情報源が大きな助けになります。

先日、マイスタイルな夜では、お年寄り見守りをツイッターを活用して行う「とくったー」について、プロジェクトを推進する徳島大学の吉田先生にお話しをうかがいました。

そのときにも可能性を感じましたが、これを機に、本格的にそうした動きを推進したいと思いました。

自分として何ができるのか…

直近は、東北の皆さんへの支援の動き。
それは国立の三澤さんが教えてくれた方法を、私も実行したいと思います。
小平でもなにができるか考えたいです。

そのあとは、ソーシャルメディアをまちに広げていくこと。
ソーシャルメディアに遠い人ほど、じつは、これから必要になってくる人。
それに本気で取り組みたいな、と思いました。

トライ&エラー:ソーシャルメディアとの付き合い方

2011.03.02 Wed

いろいろ思うところがあって、ツイッターとFacebookの使い方・使い分けを考える今日このごろ。

ツイッターもFacebookも、じつはほとんど自分からフォローしたり友達申請したりしていません。
とても受身な使い方をしてきたのです。

ツイッターでフォローしてくださった方には、匿名でない方でプロフィールや発言に共感できる方は、つながりを求めてくださったことに感謝して、できるだけフォローを返してきました。

なのですが、知らない方とつながり、お互いのうすい情報のなかで、一面をとりあげ背景も理解されないまま、思わぬ反応が寄せられたり、またそのことの説明の機会も得ることがむずかしかったり、ということがあったりで、自分のつながりポリシーみたいなものを持ちたいと思うようになりました。

こうした望まぬコミュニケーションが発生するのは、うすいつながりだからこそ。
つまりは、もう一生縁が切れてもなんらかまわない、という使い捨てのつながりという背景があるからこそおこるコミュニケーションの形だと思います。

ウェブのコミュニケーションなんてそんなものだよ、という意見もあると思うのですが、私はソーシャルメディアにはもう少し期待を寄せてもいるのです。

私はコミュニティビジネスをテーマにかかげて、日頃は自転車で走れるエリアで地域の方たちと顔と顔の見える中でつきあい活動を進めています。
そのリアルのつながりとwebの両面の相乗効果で、より豊かなつながりを築いていきたいと思っています。

もう少し考えをまとめてみたいですが、Facebookに関していえば、やはりリアルで親しい方とのつながりを重視していきたいと考えています。
となると、個人的につながるのは100名くらいが上限かなと思います。

それ以外の方とは、活動しているNPOの団体ページをつくって、そちらととつながっていただくという形がいいのだろうと感じています。
トライ&エラーを繰り返しながら、自分らしいソーシャルメディアとの付き合い方をつくっていきたいと思います。