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ジャズの夜in小平

2009.01.31 Sat


14年前のきょうは、新月でした。
次男は、新月の日の夕方、この世界に産声をあげたのでした。

14回目のバースディは、きっとここに行こうと思っていたのが、カフェラグラスのライブ。
念願かなって、家族4人で行ってきました。

冒頭はラグラスの写真。
中の灯りがあたたかく迎えてくれているでしょう?

ドアを開けると、そこにはまもなく始まるライブを待つ、高揚とした雰囲気となごやかな和気あいあいとした空気で満ちていました。

『大人も楽しめる空間をつくりたい。』

そう語っていたラグラスのオーナーの松村さんの願いどおり、ライブは落ち着いたしっとりした中にも、客席と一体になった臨場感あふれるもので、参加者全員が良質の音につつまれた贅沢な時間を共有することができました。

アコーディオン、バイオリン、チェロのトリオによるボサノバ、シャンソン、タンゴ…
ときにやさしく、ときに哀愁を奏で
私たち両親にとってはなつかしい旋律、子どもたちにとっては新鮮な音楽との出会いでした。

会場には、ラグラスの松村さんがパネリストとしてお話した昨年の12月のコミュニティカフェin元気村の参加者の方や、先日の多摩CBシンポジウムに参加の方の姿もあって、出会ってつながっていることを、とてもうれしく思いました。

さて、14歳最初の夜、どうだったでしょう?
大人になって、この夜のことを思い出してくれたらうれしいと思います。

思えば、14年前のきょう、次男が生まれてからは、日本の経済の浮き沈みと連動するかのように
我が家は波乱万丈でした。
あれからだけでも、今の住まいは5つ目になります。

14年前のあの日、こうして小平でライブを聞きながら家族で過ごすことなど、想像もできませんでした。
仕事をしている自分さえ考えられず、もうずっと専業主婦のまま、年を重ねていくのだと思っていました。

子どもたちには、いろいろ寂しい思いや不便な思いもさせてきましたが、私たち親も懸命に生き方を探した14年でした。
今、また経済はとても厳しいけれど、なすすべもなかった14年前よりは、お母さんも強くなったかな。

daidai.jpg
写真はラグラスに行く前に食事をした、小平駅前のルネセブン街の「橙や」
ここも落ち着いた居心地のよいお店でした。
BGMはジャズ。

今夜はジャズの夜でしたね。

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「NPO新時代 市民性創造のために」出版記念会

2009.01.30 Fri


田中弥生さんの著書「NPO新時代 市民性創造のために」の出版記念会が開催され参加してきました。

NPO新時代―市民性創造のためにNPO新時代―市民性創造のために
(2008/12)
田中 弥生

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私がはじめて田中さんのことを意識したのは、前著「NPOが自立する日」を読んだときでした。
じつは、それ以前にも田中さんの著書は持っていたのですが、「NPOが自立する日」のインパクトは大きいものでした。

NPOが自立する日―行政の下請け化に未来はないNPOが自立する日―行政の下請け化に未来はない
(2006/10)
田中 弥生

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資金獲得の手段として行政の委託事業を受けることが多いNPOの世界ですが、それがやがて下請け化し、自らの存在価値をなくしてしまうのではないか…。
NPOの世界の一員として当時感じていた危機感を具現化してくれた本だったからです。

後にも先にもはじめて、私は読んだ本の著者にメールで感想を送りました。
思いがけずお返事をいただいて、その後も、時折、メールをやりとりさせていただくことがあり、今回の参加となりました。

こんな風に表現するのは失礼かもしれませんが、第一印象は楚々とした華奢な田中さんなのですが、じつはとてもファイターのような気がします。
大学の先生然とした研究者の姿というよりも、むしろNPOの世界の活動家のような印象があります。

本からは、研究成果を発表しました、ということにとどまらない、使命感のような思いが伝わってきます。

NPO法制定から10年が過ぎ、さまざまに総括されています。
NPOが社会に提供する役割としてドラッカーが挙げた二つのうち、NPOならではの使命感に裏打ちされたサービスの提供による「生活の質の向上」は、一定の評価ができると田中さんはいいます。

一方で、寄付やボランティア活動を通じた「参加機会」を提供することで「市民性を創造する」というもうひとつの役割は、ないがしろにされているのでは、ということに警鐘をならしているのが今回の本です。

収益をあげることを第一義に考えれば、寄付を募ることもボランティアとともに活動することも、非効率的であるため、事業に重きをおくNPOにとっては、そこに力を注ぐことに価値を見出せず、結果、市民性創造の役割を果たしていないのではないか。

実際、事業を行うということだけを考えれば、少数精鋭のスタッフが事業運営に専念し実施するほうが、楽だし効率的です。
なのですが、それでは、なぜNPOという形態を選んだのかということです。

その活動の根底にはミッションがあり、
その活動に参加する人が増えることで、賛同者を増やし、ミッション達成につなげていくことが大切だということです。

日々の活動とそれを維持していくための事業の推進の中で、ともすれば効率化を考える方向に傾きがちな現状を、もう一度考えるきっかけになる本だと思います。

こういう挑戦的な本を出す田中さんのアンテナは、次にはどこに向かうのか、これからも追いかけてみたくなりました。

gakushikaikan.jpg
写真は「ブログにのせなさいね」と一緒に参加したHさんが撮影した写真。
ちゃんとのせましたよ^^;

97%の国民が幸せと答える国

2009.01.28 Wed

ブータン

国勢調査の結果、国民全体の97%が「幸せ」と答えた国があります。
インドと中国にはさまれた小国、ブータンです。

ジグメ・シンゲ・ワンチュク前国王は1976年、21才の若さでGNP(国民総生産)ならぬGNH(Gross National Happiness 国民総幸福度)を提唱し、「GNHはGNPよりもより大切である」と発言しました。

それから30年、国勢調査で97%の国民が幸せを感じる結果を生む国になっています。

主要産業は農業。
最大の輸出商品は、ヒマラヤの豊富な水を活かした電力。
2007年の経済成長率は19%でした。

2004年には世界初の禁煙国家となり、有望な観光についても、文化・自然保護の観点から入国は制限を加えています。

長年、国王を中心とする絶対君主制の国でしたが、前国王は在位中に立憲君主制への移行を表明し、その言葉どおり2008年に憲法が公布され、民選首相が選出されるなど立憲君主制になりました。
国会は国王不信任決議の権限を持ち、国王65歳定年制が採用されています。

……政権抗争に明け暮れ、権力を維持することに汲々とし、「渡り」と呼ばれる天下りもなくならず、というどこかの国にくらべると、なんて清々しいんだろう、と思います。

今月18日(日)は、千葉市コミュニティビジネス学習会が開催され、講師として出向きました。

ブータンの話も講座の中で紹介しようと思っていたところ、
ちょうど、その前日の17日(土)から、千葉県立中央博物館で、開館20周年記念のブータンの展示が行われたとお聞きして、シンクロしてるなぁと感じました。

展示は2/22(日)まで。

ブータンの息吹にふれてみてください。

ぐるっとまわって還ってくる

2009.01.27 Tue

午前と午後と、小平で二つの打合せ。

このところ地元で出る会でよく出会う価値観があります。
内部志向、閉鎖的な価値観です。

ある意味、NPOの対極にある価値観なので、出会うたびに違和感と居心地の悪さを感じつつ、だからといって真っ向から否定しても、きっと物別れに終わるだけなので、「これは長期戦でアプローチしていくしかない」と思います。

年末年始は、好きな本をあれこれ読みふける至福の時をすごしたわけですが、その中の一冊がソーシャルキャピタルについての以下の本。

ソーシャル・キャピタル―人と組織の間にある「見えざる資産」を活用する (ミシガン大学ビジネススクール)ソーシャル・キャピタル―人と組織の間にある「見えざる資産」を活用する (ミシガン大学ビジネススクール)
(2001/08)
ウェイン ベーカー

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昨年から、ソーシャルキャピタルが私の中のこれからの方向を決めるキーワードのひとつと感じているのですが、このところ出会う違和感のある価値観に対しては、この概念がかけているのだとあらためて思います。

ソーシャルキャピタルの概念の中には「一般的互酬性の規範」というものがあります。(学問用語なのでややこしいですね…)

つまりは、特定の誰かどうしの助け合いではなく、誰かのために行動すると回りまわって他の誰かが、自分を助けてくれるという、直接的な報酬を求めずに行う社会貢献の活動ということです。

逆にいえば、仲間内だけで囲い込み、利益もその関係者だけに限定する排他的で閉鎖的なありかたは、目先では得をしたように感じるかもしれませんが、中長期的には結局はマイナスに働くということです。

この閉鎖的な組織が「結合型」だとすると、個々の結合型組織をつなぐ「橋渡し型」組織としては、いわゆる中間支援的機能をもつ組織があげられます。

このところ、一生懸命呼びかけている「つながりましょう」「ネットワークをつくりましょう」という掛け声は、ある意味、結合型組織になりがちな従来型の保守的な団体に対して、抱え込むことの弊害とつながることのプラス面の可能性の両面をよびかけているともいえます。

いろいろ表現されるソーシャルキャピタルですが、その中でももっとも重要なのが「信頼」の形成ということ。

信頼の形成のプラス面は、

経済面を考えると、相手を良く知ることで、市場取引や契約が効率化して取引コストが低下したり、お互いの協力が容易になったりする経済効果が生まれます。

また市民参加のネットワークが充実している地域では、信頼をベースとした「評判」を流布する、いわゆるクチコミも起こりやすくなります。

経済的に厳しいこんな時代だからこそ、コミュニティビジネスや市民のネットワークが必要であることの背景を考えるときには、ソーシャルキャピタルとからめてみるとわかりやすくなります。

…といろいろ回りくどく考える必要はあまりなく^^;
ようは、利己的にならず、社会貢献の軸足を忘れないで事業や活動にとりくめば、それは地域や社会を潤すだけではなく、まわりまわって、自分自身も幸せにするということです。

だから、やっぱりコミュニティビジネスって大切、という今日の結論。

学ぶだけではわからない

2009.01.26 Mon

DSC01133.jpg

24日の多摩CBシンポジウムは、多摩信用金庫主催のブルーム交流カフェと連動して、同日、同会場で開催されました。

ブルーム交流カフェの講師は、葉っぱビジネスでCBの成功事例として全国的に名をはせている「株式会社いろどり」の横石さん。

「いろどり」は、本も何冊か出ていて、テレビなどメディアでも多く取り上げられているので、「知ってる」という人も多いと思います。

概要なら知ってるから…、と講演を聞かなかった方は、とてももったいないことをしたな、と思います。

あの場で、あの参加者の中で、ご本人の口から語られることで、事実と事実の間にあるものが伝わってきました。
そして、それが実は、一番大切な核となることだったのだと思います。

学ぶだけでアクションが伴わなくても満足なのであれば、本やテレビ、調査報告書などで充分でしょう。
でも、なんらかの行動につなげたい。自分も地域も変わるためのアクションを起こしたいと思うのであれば、学ぶだけではわからない、本物にふれる機会をできるだけたくさんつくっていくことをおすすめしたいですし、私もそうありたいと思います。

横石さんはターボエンジンみたいな方でしたね。

その響きに刺激を受けて、あの場で自分のエンジンを始動させた人も多かったでしょう。
でも、ぐずぐずしていると、失速して、エンストします。

走り始めは。まずはローで重いですが、スムーズに走り出すまで、あきらめないこと。

こうしてそれぞれ走り出した多摩のプレーヤーさんたちが、どこに行こうとしているのか、とても楽しみです。

多摩CBシンポジウム

2009.01.25 Sun

昨日24日、多摩CBシンポジウムが三鷹で開催されました。

このシンポジウムは、広域関東圏コミュニティビジネス推進協議会と多摩信用金庫の共催によって開催されたものです。

私は協議会幹事の一人として、昨年の秋から企画、準備に関わってきました。

昨年の秋というと、ちょうどリーマンショックがあった頃です。
それから4ヶ月、シンポジウムの準備を進める日々は、経済の急激な悪化と歩を同じくしながら、大きな時代の転換期であることを肌身に感じる毎日でもありました。

そして迎えた当日。
会場には定員を大幅に超える参加者が集まり、立ち見が出るほどになりました。
こんな時代だからこそ、ビジネスと社会貢献性をあわせもつコミュニティビジネスが求められているということのあらわれのようだと感じました。

午後2時半に始まったシンポジウムは、全体会→3つの分科会→交流会という流れの中、終了したのは午後7時近く。
4時間以上の長時間のイベントとなりましたが、時間の経過とともに、参加者の熱気は高まって、最後の交流会の頃には、今まで私が参加したどの交流会に比べても、活気という点では引けをとらないものとなっていました。

じつは、私は(信じない人が多いですけど^^;)交流会や名刺交換会は苦手なのです。
通常だったら、初対面の人と何を話せばよいのか困ってしまい、せっせと食べて飲んでに専念する始末なのですが、
昨日は次々と話しこみ、つながってほしい人どうしを紹介し、ふと見渡すと、あちらでもこちらでも、大きな渦が巻き起こっているような時間が流れていました。

時間が来て、終了のアナウンスが流れても、交流は終わらず、何度もマイクでお知らせするほどでした。

私は当日は司会と、分科会のコーディネーターを担当しました。
準備から片づけまで、朝から一日がかりのイベントでしたが、終了後、スタッフ打ち上げでたべもの村へ。

おいしいお料理と、おいしいお酒(にごり酒が美味!)、仲間と一緒にシンポジウムの余韻にひたりながら未来を語り、時おり、ばかを言い合って、わっと笑って
地域で動ける幸せを感じる夜でした。

一日たった今も、その幸せな気持ちは続いています。

シンポジウムでつながった糸はまだか細いものかもしれません。
これからその細い糸は、大勢の想いをひとつにする人たちによって、強くしなやかな糸に紡ぎあげられ、やがてきれいな布が織りあがるのだと思います。

さぁ、次の一手。
どう打つか、丁寧に大胆に、タイミングを逃さず動くことですね。

ブログスタート

2009.01.25 Sun

NPO法人Mystyle@こだいら の竹内です。
きょうからブログをスタートします。

これまで、NPOの活動日記で情報発信していましたが、独立して代表日記をかねて、このマイスタイル日記をはじめることになりました。

そのあたりのいきさつは、こちらをご覧くださいませ^^;

NPOの活動のこと、日常の暮らしのこと、思うこと、などなど
マイペースに、ときに暴走(?)も交えつつ、つづっていきたいと思います。

竹内の冒険の日々に、おつきあいいただけるとうれしいです。